2020.11.09
50才を超えての膝の痛みは治る?治らない?
50才を超えた頃から、原因不明で痛みがでるベスト3は!!
「肩」「腰」「膝」です。
すべて「変性疾患」と言って、加齢により骨が変形を起こしたり、筋の表面が変性によりざらざらして摩擦が生じやすくなったりして痛みを出します。
その中で今回は「膝」痛みについて取り上げていきたいと思います。
まずテーマについてですが、膝の痛みは治ります!(一部を除く)しかし!膝の変形は治りません!がテーマの答えです。(答えになっているようでなっていない笑)
50才を超えて原因不明の膝の痛みのほとんどが「変形性膝関節症へんけいせいしつかんせつしょう(以下「膝OA」)」という疾患と考えられます。
膝OAとは加齢によりひざの軟骨である「半月板」がすり減ってしまい、脚のO脚やX脚が進行してしまいます。
更に半月板がすり減ると、骨の変形が起こり、O脚やX脚がひどくなり最悪のケースは手術で人工関節になってしまいます。
では、話を本題に戻します。
膝OAの痛みは、大きく分けて3つあります。
①変形による関節の痛み(関節内の組織の炎症)
②関節水腫による痛み(膝に水がパンパンに溜まる)
③筋肉の痛み(膝周りに付く筋肉が使われすぎて痛む)
病院に行けば膝の水を抜いたり関節に注射(ヒアルロン酸等)をしたりすると思います。それらは、3つの痛みの①②に対しての処置です。
しかし、意外に膝の痛みの主な原因は③です。
③の筋肉の痛みは、膝が変性を起こしたことで、脚の形状が変化してしまい、バランスよく使えていた膝を動かすたくさんの筋肉が変形により一部の筋肉に極端な負荷が掛り強い痛みが出てしまいます。よって変形すると普通に生活をしていても筋肉に痛みが出てしまいます。
例えば、膝を動かす筋肉が10あるとして変形をすると、半分がうまく機能しなくなり5の筋肉で歩かないといけないといった感じです。それぞれの筋肉には通常の倍の負荷が掛ってしまうということです。
よって注射をしたり膝の水を抜くだけでは痛みはほとんど改善しません。しかも筋肉に負担を掛け続けてしまうと変形の進行を早めてしまいます。
逆に、筋肉の治療をすれば痛みは取れるということです!!
痛みが取れれば、変形があっても自分の足で歩けます!快適に生活できます!
こちらに関しての治療は病院ではあまり行われていないため、変形が進み手術をするしかなくなってしまいます。
膝の痛みがあり病院で治療を受けても良くならない方は、一度もり鍼灸整骨院にご相談ください。