2020.12.16
椎間板ヘルニアについて
「ヘルニア」は皆さんも聞いたことあると思いますが、「ヘルニア」って何のことか分かる人は意外と少ないかも知れません。
今回は腰や頚で起こるヘルニアについてのお話しです。正式には「腰椎または頸椎椎間板ヘルニア」と言います。
ヘルニアってどういう意味?
ラテン語だそうで「ヘルニア=突出・脱出」と言う意味です。
ヘルニアと付く疾患は複数あります。
・腰椎椎間板ヘルニア
・頸椎椎間板ヘルニア
・鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)
・臍ヘルニア(いわゆる出べそ)
・大腿ヘルニア
・脳ヘルニア
Etc…
すべて何かが正常な位置から「脱出または突出」している状態の疾患です。「椎間板ヘルニア」は主に「頚」と「腰」で発生します。
「椎間板」とは背骨一つ一つの間にある軟骨の名称です。上体の重みを支えるクッションの役割があります。その「椎間板」の中に「髄核ずいかく」と言う、ゼリー状のものが入っており、何らかの原因により「椎間板」に亀裂が入り、「髄核」が飛び出した状態を「椎間板ヘルニア」と言います。
https://yahoo.jp/qyyGww引用ページ
なぜ痛いのか?どこが痛いのか?
飛び出した「髄核」は背骨の後ろ側に飛び出すことが多いです。背骨の後ろには神経が通っておりその神経を圧迫してしまいます。圧迫された神経は痛みやしびれ、感覚麻痺や運動麻痺を引き起こします。腰の場合は、神経が腰から臀部、足先にまでに及ぶのでそれらが症状を出す場所になります。「腰椎椎間板ヘルニア」の方は臀部の痛みや、太もも裏、ふくらはぎへの痛みや、しびれを訴える事が多いです。これがいわゆる「坐骨神経痛」というやつですね。(なかには、頻尿や失禁と言った症状を起こす場合もあります。)
同じ「椎間板ヘルニア」でも発生しやすい年齢が全然違います。
「腰椎椎間板ヘルニア」は比較的若年者に多く、10~20代に多く発生します。
腰は頚よりも支えている重みが多く、負担も多くなり若年者の激しいスポーツなどにより「ヘルニア」になる事が多いです。
「頸椎椎間板ヘルニア」は年齢が上がり、40~50代に多く発生します。*60代以上も意外と多い印象です。(経験談)
頚は仕事などでの負担が長い年月をかけて負担となり40~50代に多く発生します。
どちらも男性に多く発生します。
予防はどうすれば良いか?
「椎間板ヘルニア」になる方は、日頃より腰や首の疲労感やコリを感じており、時には腰痛や首痛が出現し繰り返していることが多いです。いきなり「椎間板」に問題は起こらず、まずは筋肉に負担がかかり、筋肉の緊張やこりが現れていますので、ほぐしたりストレッチが有効です。
なってしまったらどうするの?
一昔は手術で治すイメージが強くありましたが、現在は病院を受診しても、よほど症状が著しく悪い状態でなければ、飲み薬や安静で様子を診る事が多いです。改善が診られなければ、ブロック注射などを行い、最終手段で手術になる事もあります。
もり鍼灸整骨院で出来る事
頚や腰に負担を掛けている事が何かを突き止めておくことも非常に大切です。何が負担になっているか一緒に見つけましょう!
筋肉の緊張やコリは施術で取り除きましょう!
鍼灸治療も効果的!「椎間板ヘルニア」になると身体の中の免疫機能が働き、「ヘルニア」を異物だと認識し取り除こうとします。免疫細胞は血液の中にあり鍼灸は患部に刺すことで微細な出血を起こさせ免疫細胞をヘルニアに集める効果があります。
もり鍼灸整骨院は正確な診察から「椎間板ヘルニア」を疑い、場合によっては病院のご紹介も行っております。気になる方はまずご来院して頂き、ご相談下さい。
コロナに伴い、待ち時間を発生させないために、事前のご予約をお勧めいたします。宜しくお願い致します。