2022.06.24
~お子様がスポーツをされている親御さんへ~梅雨到来!!【熱中症】こまめな水分補給と規則正しい生活を!
【熱中症とは?】
高温環境下で、脱水症状になり、体の中の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、
体の中の調整機能が壊れてしまい、体の中に余分な熱がこもって発症する障害のことをいいます。
熱中症は分類に分かれており最悪の場合、命を落としてしまう可能性のあるコワイ病態です。
【熱中症の分類】
一般的には、Ⅰ度~Ⅲ度にわかれており、程度によって症状や危険度がわかります。
お子様がスポーツをされてる親御さんもここを知っていればどう対応すればいいかの判断が出来ます。
判断に困る場合は救急車を呼ぶことが無難です。
【応急処置としてできる事】
①安静:直射日光の当たらない、今いる場所で一番涼しい場所に移動させ横にならせてください。
(冷房設備がある場所があれば更に良いです。)
②冷却:首、ワキ、股関節の付け根だけでなくあくまでも全身です。
全身にアイスパックを当てる、水をかけてうちわで仰ぐ、
水の張った大きいポリバケツなどがあれば水風呂のように入る。
その場の状況に応じて、出来る限り全身を冷やす。
③水分補給:ナトリウムが含まれているスポーツドリンクまたは
経口補水液を本人が摂取できる範囲で摂取させる。
【熱中症にならない為の予防】
①規則正しい生活習慣を心がける!
・夜更かし禁止。寝不足は疲労回復ができず体調不良を引き起こす原因です。
6~7時間睡眠が目安です。
・朝ごはんは必ず食べる。エネルギー不足はもってのほか。
②水分補給を積極的に行う!
・試合、練習前の2時間前からこまめに水分を摂取を心がける。目安は15分に1回。
・練習中①ゼリー飲料などでエネルギーも補給。
・練習中②水やお茶よりは体への吸収の早い、スポーツドリンクを摂取する。
量は1回コップ1杯程度。ガブ飲み禁止。
・運動後は塩分を含む食事を摂取する。塩おにぎりなど。
③体を内からも外からも冷やしましょう!
・夏場の練習前や後は水風呂に入る。
5分~10分程度で全身または足だけでもよいのでつかる。
・練習の合間でもアイスパックや冷水で首元を冷やす。
・アイスラリーを摂取する。水と氷の中間のような飲み物です。
普通の水より効果的に体を冷却できます。
体内で冷却された血液が脳にも影響を与え、脳の活性化や
運動持続のためのモチベーション低下の抑制効果も期待できます。
【最後に】
お子様がスポーツをされている親御さんへのお願い
親御さんの目も大切です!
熱中症は練習後や就寝時になることもあります。
「さっきまで元気だったから大丈夫」は通用しません。
顔色やボーっとしてるなどちょっとした変化に気づけるかが重要です。
勉強との両立もあり、寝不足になっていても熱中症リスクは高くなります。
常日頃から生活習慣を整えて過ごしてもらえるように親御さんも目を光らせていただければと思います。
担当 柔道整復師 樋口 友昭