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2021.12.01

膝がカクッと抜けた感覚になると訴えられて来院されました。~その2~

以前に「膝がカクッと抜けた感覚になると訴えられて来院されました。」のタイトルでブログを書かせていただきました。

その時のブログのテーマに対して非常に多くの反響をいただいております。

内容は、「膝蓋骨不安定症」による「膝蓋骨外側亜脱臼」についてでした。簡単に内容を説明しますと膝のお皿の骨が緩く日常的にお皿が外れるまたは外れかける疾患です。この疾患は意外に多い疾患ですが、見逃されていることもあります。

1年前にブログを書いたことにより、先日遠方の方から「ブログを見た」と問い合わせがあり、「一年半前から膝がカクッと抜けた感覚になり、転倒しそうになる」との事でした。患者様(Ⅰさん)は20才の男性で18才の大学生の頃にタイトルのような症状を発症されたようです。まず整形外科を受診し検査を受けましたが原因が分からず、大学病院で検査入院まで行い、脳波などの検査も行ったようですが、異常なところは発見できず、自宅で様子を見るように言われたとのことでした。その後も症状はひどくなり、出歩くのも不安な状態でした。そんな時に弊院のブログを見てくださり「もしかすると」と言うことでお問い合わせをいただきました。

令和3年11月初旬に受診され、状態を診させていただきました。

まず、「膝がカクッと抜けた感覚になる」という症状で考えられるのは

①半月板損傷による膝の引っ掛かりによるもの

②膝の十字靱帯、側副靱帯損傷または断裂により関節が不安定になっている

③膝の離断性骨軟骨炎による嵌頓症状

④痛みによる逃避動作

⑤膝蓋骨不安定症によるお皿の脱臼または亜脱臼によるもの

⑥変形性膝関節症による関節の不安定性から起こるもの

まず、①~③に関してはスポーツや外傷がきっかけになることが多く、Ⅰさんはスポーツ歴もほとんどなく大きなけがも今までなかったとのことでした。よって①~③に関しては当てはまりにくく該当する徒手検査にも陽性所見は診られませんでした。

次に④ですがそもそも痛みを感じていないので除外します。

⑤を飛ばして⑥ですが、変形性膝関節症は加齢による変性疾患です。つまり年齢を重ねることで起こる疾患で、早くても40才代から発症する疾患です。よってIさんはまだ20才なので除外出来ます。

残るは⑤の膝蓋骨不安定症によるお皿の脱臼ですが、以前に書いたブログに特徴を書きましたが、もう一度もう少し詳しくおさらいします。1.X脚の方2.お皿の骨が小さい方 3.お皿の骨が高い位置にある方 4.関節が柔らかい方 5.お皿の骨を内側から外へ押すと抜けそうな感覚が出る方(アプリヘンションテスト)

患者さまは1.4.5.が当てはまりました。2.3.につきましてはレントゲンで確認する必要がありますので今回は不明です。

Ⅰさん:関節が柔らかい(親指が前腕につきそう)

Ⅰさん:下肢の写真(X脚)

<正常の脚>
適度に膝同士の隙間が空く

Ⅰさん:お皿の骨を外へ押すと動く(押す前)

Ⅰさん:お皿の骨を外側に押す(お皿が外へ大きく動く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の図のようにアプリヘンションテストを行うとⅠさんはお皿が外れそうで嫌な感じがあるとのことでした。以上のことから消去法的にも疾患に当てはまる結果も揃ったことで「膝蓋骨不安定症」と判断しました。しかし、大学生になってから急に発症した点や発症のきっかけが見当たらないこと整形外科や大学病院で診断が出なかった点に疑問が残るので、このまま経過を診ながら施術を行っていくこととなりました。

 

 

施術効果も診断の確定のための大きな要素となりますが、今回は施術の最後にテーピングを貼らせていただきお皿が外れにくいように処置をして帰っていただきました。

2回目の受診の時にはテープを貼っている間はほとんど症状は出現せず、Ⅰさんも「1年半全く原因が分からなかったことが今回の施術により良くなる兆しを感じた。」とおっしゃってくださいました。

今後につきましては、お皿が抜けないように太ももの筋肉を強化していく必要があります。

Iさんは下肢の筋力が弱く、今後はテープを貼らなくても自身の筋肉によってお皿が抜けないように太ももの筋肉を中心に筋力アップをし、改善を診ていきたいと思います。

柔道整復師 安達 真広

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