2022.03.01
スポーツ活動時の足部の痛みが続いています・・・。 それ、「疲労骨折」かも?!
スポーツ活動をしている方で足の甲が痛いことが長期間(2週間以上)に渡って続いている
または続いていたことはありませんか?
それはもしかすると「疲労骨折」を起こしている
もしくは起こしていたかもしれません。
今回は特に、病院に行っても見逃されやすい、中足骨の疲労骨折についてです。
✓疲労骨折と一般的な骨折との違い
- 疲労骨折とは、皆さんが知っている一般的な骨折(外傷性骨折)と違います。
- 一般的な骨折(外傷性骨折):1回の外力によって発生するものをいいます。
例)転倒し、手をついた瞬間に手首の骨が折れた等。
- 疲労骨折:骨に繰り返しの外力が加わったり、筋や腱の牽引によって発生するものを指します。
✓中足骨に発症しやすい人ってどんな人?
①年齢:10~20代
②スポーツ活動を盛んに行っている
特にマラソンなど長距離走を行っている
バスケットボール、サッカーなどジャンプ動作を繰り返し行っている方
- ①②のように繰り返しの負荷がかかると、
患部に地面からの衝撃力と足底(足裏)にある筋肉が引っ張られることでたわみが起こり
中足骨に持続的に負荷がかかり発生します。
✓症状
- 痛みが最も重要な症状で、初期では、トレーニング中よりもトレーニング後にみられます。
- 次第にトレーニング中にも痛みを感じ、特にランニングやジャンプ動作で目立ってくるようになります。
- さらに運動を続けていると、運動時だけでなく歩行時にも痛みがみられるようになります。
- 初期では、足の甲全体に痛みが感じられますが、徐々に局所に限局してきます。
✓経過あるある
- 病院を受診し、レントゲンを撮っても負傷した直後では異常がないと診断されることが多いです。
- なので、スポーツ活動を継続してしまう人が多い=痛みが低下しないこと現実です。
ちなみに
レントゲンで「骨折してるね」という異常が診られるようになるのは、
症状が出始めてから約4週間後と言われています。
その結果、さらに症状を悪化させてしまい治るまでに時間がかかってしまいます。
復帰が遅くなるということです。
✓防ぐにはどうする?
- ウォーミングアップ・クールダウンを怠らない。
- 普段からふくらはぎや足の裏のストレッチを行う。
- 靴は大きすぎたり、きつすぎたりしないか?
- インソール(中敷き)を靴に入れ、衝撃の緩衝、アライメントの補正を行う。
痛みが変わらない・引かない場合は我慢せずに一度思い切って休むことも必要です。
また、セカンドオピニオンとして別の医療機関(整形外科や整骨院)に受診することをお勧めします。
- 復帰する時の注意点
運動を再開する場合は、軽いジョギングなど運動負荷を段階的に高くしていくことが早期復帰、また再発を予防する上で最も重要になります。
✓最後に
- 当院に受診された場合は問診・検査から状態の把握をさせていただきます。
- 患者様一人ひとりに合わせた復帰プランを提供いたします。
気なる方おられましたら一度ご受診くださいませ。
担当 柔道整復師 小林 健斗