2020.02.13
背中の痛みの原因
何もした覚えはないのに、背中が痛くなったことないでしょうか?
痛みでなくても、背中が「冷たくなる」「ムズムズする」「感覚が鈍いような感じがする」など背中にも様々な症状が現れることがあります。経験ないですか?
原因のほとんどは姿勢が原因です。
姿勢と言いましても原因は3種類あります。①姿勢が悪い ②同じ姿勢を長時間続けている ③どちらも当てはまる の3つです。
①姿勢が悪い
左図:首や背中の筋肉への負担が大きい
右図:頭が体の真上にあり首や背中の筋肉への負担が少ない
良い姿勢とはなにか(痛みの出にくい姿勢、見栄えの良い姿勢でもある)、筋肉をできる限り省エネで姿勢を保つことができる姿勢のことです。どんな姿勢でも必ず筋肉はその姿勢を維持しようと筋力を使っています。ただ、良い姿勢は骨格が積み木のようにバランスよく積みあがっていればあまり筋力を使いません。(つまり省エネです)
②同じ姿勢を長時間続けている
姿勢が良くても長時間は禁物です。省エネでも少しづつエネルギーを使い疲労します。仕事で無理な姿勢を続けなくてはならない状況もあるでしょう。
③どちらも当てはまる
悪い姿勢を長時間続ける。(ぜったいよくないですね!)
では、なぜ痛みが出るのでしょうか?冷たくなるのでしょうか?ムズムズするのでしょうか?
筋肉は使うと疲労します。疲労すると筋肉はどんどん硬くなります。力を入れると筋肉は硬くなりますが、疲労すると硬さが取れなくなります。
硬いとなにが良くないのか?
筋肉の構造は筋繊維と呼ばれる繊維が並んで構成されています。その間に血管の通っているわけです。筋肉が緩んでいる状態の時は筋繊維の間には隙間がありますが、筋肉が収縮(力が入ったとき)は一気に筋繊維の間は狭くなり血管が圧迫されます。疲労がたまると、筋肉は常に力を入れているように硬くなり、筋繊維の隙間は狭い状態が続きます。(この状態は常に血管が圧迫されている状態です)
血管が圧迫されるとどうなるか?
血管は血液を運ぶ管です。
血液は酸素と栄養素を主に運びます。では酸素と栄養素が運ばれなくなったらどうなるでしょう?
体の中の細胞が死んでしまいます。(これは絶対に防がなきゃ!!)
よって体は防御反応として痛みというサインを出して細胞が死ぬ前に合図を出しているんですね。痛みがあると必ず皆さんは楽になろうとしますよね?それで、回避する何らかの行動をしたり止めたりするわけです。
そのことで楽になることもあれば繰り返し痛むこともあります。
あと、冷たく感じたりするのは、血液は筋肉が活動することで作られる「熱」も運んでいるからです。
感覚が鈍く感じたり、ムズムズするのは筋肉の間には末梢神経も通っており神経が圧迫された症状ですね。
つまり原因は、なにもしていないのではなく同じ姿勢を取ることでも体を支えるために筋肉を使っているので、知らず知らずに体の負担になっています。動かしているだけが体を使うということではないことを知っておいてください。そしてどのような姿勢が体にとって楽なのかも知ることと、自分の普段の姿勢を客観的に見ておくことも痛みの改善の第一歩です。(誰かにスマホで撮ってもらうのもよいかも)